TOMPKINSブログ

時計を比べよう その1

TOMPKINS 水戸

こんにちは、TOMPKINS水戸の大橋です

今日は腕時計のデザインを決めるポイントの中から"ラグ"のデザインについてお話ししたいと思います

そもそも腕時計におけるラグとは、腕時計本体とベルトをつなぐために本体から出ているパーツのことですが、ラグの大きさや形がどうなるかによって時計の印象がガラリと変わってしまいます

例①   モデル:IWC  ポートフィノ オートマティック

 image

これは時計本体に対してラグが細いタイプの例です。

ラグが細いとこのように繊細で上品な雰囲気になり、いわゆるドレスウォッチに多いデザインとなります

ポートフィノシリーズはクラシックな懐中時計を腕に巻いたものが発祥なので、時計本体の真円の形を強く意識させる為にラグを細くしているのでしょう


 例②   モデル:BREITLING  クロノマットエアボーン

 image

こちらは逆に時計本体に対してラグが太く作られている例ですね

太いラグはそのまま頑丈さの現れであり、スポーツシーンやタフな環境での使用を可能にします

写真のクロノマット エアボーンは先ほどのポートフィノとケース径が1mmしか違いませんが、ご覧の通りラグの太さは倍以上です
パイロットの要求に応える経緯で生まれた時計は、極限状態での使用でも不安を感じさせないつくりと言えます


例③    モデル:OMEGA  コンステレーション

image

三つ目のタイプはラグがないタイプです

時計本体とベルトが一体となって流れるように続いているこのタイプは、本体のデザインによってエレガントにもスポーティにも変化します

コンステレーション(=星座)というモデル名は1950年代に生まれていますが、4つの「爪」が象徴的な現在のデザインになったのは1982年からです
レディスモデルも豊富なシリーズなのでペアウォッチとしてもオススメですね


このように腕時計のラグは時計全体のフォルムを決定づける重要なパーツです。
新しい時計を比較検討されている方はラグの形状によってキャラクターを把握するのもいい方法ですよ