TOMPKINSブログ

crazy for hand wound

TOMPKINS 水戸

こんにちは、TOMPKINS水戸の大橋です

我々スタッフは仕事柄数多くの時計を見る機会があります
各メーカーが発表した新作モデルやお客様がお持ちの珍しい時計などなど・・・

年中時計を見たり手に取ったりすることになりますので、次に手に入れるとしたらどんなタイプがいいだろうかとつい自分目線で考えてしまいます
(もちろん欲しいからといってすぐに手に入れられることはまずありませんが


そんな私が今一番気になっているのがズバリ〝手巻き〟の時計です

自動巻の方が腕に着けているだけでゼンマイが巻き上がってくれるので実用性が高いのですが、電波時計もある中わざわざゼンマイの時計を選ぶのであれば思いっきりアナログな手巻きを選ぶのも粋じゃないかと思ったりしています。


理屈で手巻きの時計のメリットを挙げていくと

①自動巻の仕組みが無い分薄く出来る

②パーツ数が少なくなり故障のリスクが減る

③裏蓋をスケルトンにすると機械の仕上げがより深く楽しめる

などがあります


①については機械自体を薄くしていくこともあれば、自動巻を省く代わりに歯車などのひとつひとつのパーツに厚みを持たせて耐久性を上げるという方法もあります

②は現在の技術であれば自動巻とは言え頑丈なものは多いですから、あくまでも理屈の上では、という話ととらえてください

③は一見すると自動巻の方がクルクル回るローター(回転するおもり)がある分見映えが良さそうですが、歯車の磨きや歯車を抑えているブリッジの仕上げなど伝統的なムーブメントの装飾を堪能するには手巻きの方が向いていると言えます

上のケース以外でそのメリットを考えると時計を使うのは休みの日だけだから、次に使うときには自動巻でも止まってしまうという方にも手巻きの時計は向いているでしょう


このように見方によっては魅力のある手巻きの時計ですが、実用面で勝る自動巻と比べると作られている数は少なく、選択肢もそれに比例して少ないのが実情です

そんな限られた選択肢の中で現在TOMPKINS水戸でご覧いただけるものをご案内します


◉CARTIER   ロトンド カレンダー アンド パワーリザーブ 

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ブルースチールの針と中央にギョーシェを施したシルバーの文字盤でクラシカルな雰囲気を感じさせる、まさにカルティエらしい時計ですね

モデル名の示す通りに日付と共に加えられたパワーリザーブ表示ですが、いつ止まるか分からない手巻きの時計にとっては非常に頼りになる付加機能です
この針を見ればあとどれくらいで止まってしまうか一目瞭然ですし、巻いた分だけ左側へ動いていく針の動きを眺めることでゼンマイを手で巻き上げる作業も愉しみに変わるはずです

最後に機械ごとに全く異なるゼンマイの巻き心地も魅力のひとつではありますが、その点は実際店頭で触って感じていただきたいと思います

手巻きに興味が出てきた皆様のご来店をお待ちしております