カルティエらしさって、何?

こんにちは、TOMPKINS水戸の大橋です
休日は本を読みに図書館へ行くことがある私ですが、
本日4月30日は「図書館記念日」のようです
図書館法なるものが制定された日とのこと、色々な記念日があるものです
さて、今日は"◯◯らしさって何?"シリーズ第4弾
CARTIERらしさって、何?
をお届けします
1847年にフランスはパリにて誕生したジュエリーブランド、カルティエ
その大胆かつ洗練されたジュエリーはたちまち王侯貴族たちを虜にし、当時の英国国王エドワード7世をして「王の宝石商、ゆえに宝石商の王」とまで言わせることになります
そんなカルティエが本格的な腕時計をデザインして作るようになったのは1904年、サントスウォッチからになります
(サントスウォッチについてはコチラからどうぞ)
えぐるような角度からの写真ですが、カルティエの腕時計第一号とも呼べるサントスウォッチから既にカルティエらしさが見て取れます
ちなみに、1915年に製作されたサントスウォッチは下の写真のようなデザインです
このように誕生当初のものと現在のものをくらべると、
①リューズにセッティングされたブルーサファイアやスピネルの宝石
②太めのローマ数字インデックスを用いた白い文字盤
③ブルースチール製の針
この三つの要素は実に100年以上も変わらずその他のシリーズに受け継がれていること分かります
さらにカルティエの他のシリーズを見てみましょう
例えば、タンクウォッチ(1919年発売)
例えば、バロンブルー(2007年発表)
昨年発表のクレを見てもやっぱり
昔から変わらない三つの要素がしっかり抑えられているので、視界に入った瞬間にカルティエの時計であることがパッと確認出来るはずです
①と③のポイントではどちらも"ブルー"が使われています
欧米では貴族や名門出身を表す場合に、
"青い血が流れている"
という表現がしばしば使われます。
また、②に関してローマ数字は伝統ある上流階級が好む数字とも言われています
アラビア数字(算用数字)が普及する前から存在したのがローマ数字ですが、歴史が長いものに価値を見出だすことは血統を重んじるヨーロッパ的な考えと言えるでしょう
つまりローマ数字自体が高貴なものを示すひとつのメッセージともとれるのです
以上のことはカルティエが明言しているわけではなくあくまで個人的な想像ですが、これらの要素を結びつけていくと現在よりさらに階級意識の強かったフランスにおいてカルティエの時計がどういった人に向けて作られたものなのかが浮かび上がってくるように思えます
カルティエはこれまでも時計専業ブランドには生み出せなかったであろう数々のデザインの時計を作りましたが、それらの多くはただ奇抜なだけに留まらないエレガントな大人の時計として芸術家や映画俳優など多くの人に受け入れられました
それは時計を製作し始めた100年以上前から変わらない特徴がカルティエスタイルとして世界中の人たちに共有されているからであり、だからこそこれから先もきっと私たちを魅了し続けてくれると思うのでした
最後に一言
そう、今年もやってまいります
E-NO'S FAIR 5/13(FRI)〜5/15(SUN)
一目でつくりの良さを感じさせる立体的デザインでファンの多いE-NO'S
待望の新作たちが今年もTOMPKINS水戸に上陸します
どんなモデルが見られるかは当日までのお楽しみ、是非ご期待下さい