時計選びのヒント「に」

こんにちは、TOMPKINS水戸の大橋です
本日で9月も最終日、さすがに朝夕もやや冷え込むようになってきましたね
早速参ります連載中の時計選びのヒント
第4回 「 に 」 に選んだキーワードは
" 日差 " でございます
機械式時計をお使いの方はもちろんご存知のこの言葉、ある時計の24時間後の時刻のズレを示す単語ですね
機械式時計はごくごく小さい歯車の連続で動いているアナログなものですから、一般的な時計でも1日に数秒から数十秒の誤差は出てきてしまいます
電池で動くクオーツ時計が1ヶ月で数秒しか狂わないことを思うと機械式時計は高額な割に正確ではないということになってしまいますが、一日86,400秒(=60秒×60分×24時間)のうち例えば10秒狂ったとしてもその誤差は0.01%ほどですから、昔からそれを手作業で作りだしていた時計技術者に尊敬の念を覚えてしまう方もいらっしゃることでしょう
さて、昔から日差の少ない高精度な時計にはクロノメーターという呼び名が与えられていますが、現在ではCOSC(The Controle Officiel Suisse des Chronometre)の名で公的機関の認定を取得した時計がその正確さが証明されたものとして販売されています

(文字盤に燦然と輝くCHRONOMETERの文字
高精度の証です)
このCOSC認定ですが、ムーブメントのサイズによって基準は変わるものの、男性向けに使われることの多いムーブメントには日差マイナス4秒~プラス6秒の基準内で動作することが認定取得の条件となります
この基準、2020年の今もって正確な時計としての証明となるのですが、基準が作られた1976年から比べると時計製造の技術も更に向上したメーカーも多く、現在では他社との差別化のためCOSCの基準を上回る自社基準を設けているブランドも登場しています
以下一部の例にになります
IWC
工場出荷時の自社基準
プラスマイナス0秒〜プラス6秒
オメガ
マスタークロノメーター認定
プラスマイナス0秒〜プラス5秒
ロレックス
高精度クロノメーター
マイナス2秒〜プラス2秒
上記はいずれも工場出荷時の検査ではありますので、ご使用になる環境や時計自体の経年変化によって基準以上の誤差が生じることもあります
とは言え、これらの検査が全数検査で行われていることを考えるといずれも高品質を謳う実用時計のブランドの名に恥じない取り組みと言えます
正確さにおいては電波時計やスマートウォッチの登場で勝負がついてしまったように思われますが、そんな時代にあくまでも機械式時計で精度を追求する各ブランドのその姿勢こそがスイスが世界一の時計王国となる所以なのでしょう
最後に、どんなに素晴らしい機械を積んだ時計であっても(それがクオーツでさえ、です)いずれかのタイミングでメンテナンスは不可欠であり、しばしばその兆候は日差となって現れてくることがあります
大切な時計の日差がそれまでと比べて変化し始めたら、メンテナンスが必要な時期でないか確認していただくことをオススメしますよ

本日で9月も最終日、さすがに朝夕もやや冷え込むようになってきましたね

早速参ります連載中の時計選びのヒント

第4回 「 に 」 に選んだキーワードは
" 日差 " でございます

機械式時計をお使いの方はもちろんご存知のこの言葉、ある時計の24時間後の時刻のズレを示す単語ですね

機械式時計はごくごく小さい歯車の連続で動いているアナログなものですから、一般的な時計でも1日に数秒から数十秒の誤差は出てきてしまいます

電池で動くクオーツ時計が1ヶ月で数秒しか狂わないことを思うと機械式時計は高額な割に正確ではないということになってしまいますが、一日86,400秒(=60秒×60分×24時間)のうち例えば10秒狂ったとしてもその誤差は0.01%ほどですから、昔からそれを手作業で作りだしていた時計技術者に尊敬の念を覚えてしまう方もいらっしゃることでしょう
さて、昔から日差の少ない高精度な時計にはクロノメーターという呼び名が与えられていますが、現在ではCOSC(The Controle Officiel Suisse des Chronometre)の名で公的機関の認定を取得した時計がその正確さが証明されたものとして販売されています


(文字盤に燦然と輝くCHRONOMETERの文字

このCOSC認定ですが、ムーブメントのサイズによって基準は変わるものの、男性向けに使われることの多いムーブメントには日差マイナス4秒~プラス6秒の基準内で動作することが認定取得の条件となります

この基準、2020年の今もって正確な時計としての証明となるのですが、基準が作られた1976年から比べると時計製造の技術も更に向上したメーカーも多く、現在では他社との差別化のためCOSCの基準を上回る自社基準を設けているブランドも登場しています

以下一部の例にになります

IWC
工場出荷時の自社基準
プラスマイナス0秒〜プラス6秒
オメガ
マスタークロノメーター認定
プラスマイナス0秒〜プラス5秒
ロレックス
高精度クロノメーター
マイナス2秒〜プラス2秒
上記はいずれも工場出荷時の検査ではありますので、ご使用になる環境や時計自体の経年変化によって基準以上の誤差が生じることもあります

とは言え、これらの検査が全数検査で行われていることを考えるといずれも高品質を謳う実用時計のブランドの名に恥じない取り組みと言えます

正確さにおいては電波時計やスマートウォッチの登場で勝負がついてしまったように思われますが、そんな時代にあくまでも機械式時計で精度を追求する各ブランドのその姿勢こそがスイスが世界一の時計王国となる所以なのでしょう

最後に、どんなに素晴らしい機械を積んだ時計であっても(それがクオーツでさえ、です)いずれかのタイミングでメンテナンスは不可欠であり、しばしばその兆候は日差となって現れてくることがあります

大切な時計の日差がそれまでと比べて変化し始めたら、メンテナンスが必要な時期でないか確認していただくことをオススメしますよ

TOMPKINS水戸では感染症拡大予防のための取り組みとして、これまでもご入店のお客様へマスクの着用、手指消毒、社会的距離保持のお願いをして参りましたが、この度それらに加えてお客様入店時の検温を行い、更に安心してご来店いただける環境づくりを目指すこととなりました。
店内入り口にてスタッフが非接触型体温計にて検温をさせていただいておりますので、検査実施へのご協力をどうぞ宜しくお願いいたします。
また、トンプキンス水戸は「いばらきアマビエちゃん」の加盟店でございます!
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