今週末は台風14号が東日本に接近する恐れがあるとのことです

今年は昨年と比べ台風が少なく済みそうだと思っていましたが、まだまだ安心できませんね

進路情報を参考にしつつ、皆様もできる限りの備えをして安全第一でお過ごしください



さて、何とかネタ切れせずに続けております連載「時計選びのヒント」も第５回まで参りました

「　ほ　」　に選んだ今回のキーワードは

" 保証期間 " でございます



いくら見た目が頑丈そうなものだったとしても、その内部は実に繊細な仕掛けで動いている腕時計

機械式時計に至ってはそのムーブメントの部品数はシンプルなものでも通常100以上、クロノグラフなどの複雑時計になると300以上のパーツが使われるものも存在します


（この中に一体いくつのパーツが組み込まれているのでしょう、、、）



そんな精密機械の代名詞とも言える腕時計ですが、どんなブランドの時計であっても製造の各行程ごとに入念なチェックが行われ出荷・販売されているとは言え、お客様の腕元で使用されるようになってから初めて発生する症状も存在します


そこで各ブランドは販売後の一定期間をメーカー保証期間としており、
一般的には機械内部の自然故障が起こった際に必要となる点検調整をその期間中無償で行うというアフターサービスを用意しているのです


さて、このメーカー保証期間ですが、TOMPKINSで扱うブランドでは2000年代までは２年に設定するところがほぼ全てという状況でした


多くの時計のオーバーホールが４～５年に一度のサイクルで必要とされていることやクオーツ時計の電池寿命が2～3年ということを考えると２年の保証期間というのはまずまず妥当だったと思われます


が、

2010年代に入るとムーブメント性能の向上に比例して保証期間を伸ばすブランドが登場し始めます


2011年：オメガ、コーアクシャル機構搭載モデルを使用パーツにより３年、４年のいずれかに延長。更に2018年にクオーツを含めた全製品の保証期間を５年保証に延長

2012年：ブライトリング、自社製ムーブメント搭載モデルの保証期間を５年に延長

2012年：タグホイヤー、会員制度に登録された全製品の保証期間を４年に延長

2015年：ロレックス、全製品の保証期間を５年に延長

2019年：シャネル、新ムーブメントCal.12.1搭載モデルの保証期間を５年に設定

2019年：カルティエ、IWC、パネライがオンライン登録された時計の保証期間を８年に延長


一部の例外はあれど、このようなかたちでTOMPKINS水戸で取扱いのあるブランドはそのほとんどが10年前と比べると保証期間が大幅に伸びることになったのです


前半でご説明した通り、どんなに徹底的に出荷前の検査をしたとしても100％トラブルが出ないとは言い切れない腕時計ですが、このように保証期間が以前と比べて大幅に伸びることでユーザーにとっては更に安心して時計を選べるようになりました




多くの方が末永く使っていただく相棒として選ばれる腕時計

色々なブランドを検討される際は、機能やデザインに加えて是非保証期間の面からも比較してみて下さい