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時計選びのヒント「く」

TOMPKINS 水戸
本日の水戸近辺は夏を先取りしたように汗ばむ陽気になっております

急な気温上昇で体調を崩されないようにお気をつけ下さい


本日の時計選びのヒントは「く」でございます

今回のキーワードは

“ クロノグラフを比べよう ” です

腕時計を好まれる方の多くはそのメカニズムやデザインに惹かれてクロノグラフに興味を持つようになります


しかし必ずしも時間を測る必要があるわけではないのに、何故クロノグラフはここまで多くの人を虜にするのでしょうか?


通常の時計は表示される時刻を見るだけの受動的な使用方法となる一方で、クロノグラフは持ち主が必要に応じて機能を能動的に作動させることができる点でそれ以外の時計と大きく違う意味を持ちます

例えば自動車を代表とする乗り物全般はドライバーやパイロットがそれを自在にコントロールすることで全能感を味わうことができますが、クロノグラフも自分がそれを思い通りに操作できるという事実そのものが我々を駆り立てていると言えるのです


さて、時計好きが一度は所有してみたいクロノグラフはご存じの通り数多くのメーカーから実に多くのバリエーションが製造されています

今回は数あるクロノグラフを分類していくときにヒントとなる分類方法をいくつかご案内しましょう


クロノグラフの分類法その①
ワントーン or ツートーン

文字盤のカラーが一色のみ(ワントーン)であればシックな印象となり、二色(ツートーン)ではスポーティーな印象が強まります
また、ここ数年は1960年代のクロノグラフによく見られた白黒ツートーンの通称〝パンダ〟文字盤も特に人気を博しています

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IWCのポートフィノ・クロノグラフ。エレガントな印象を保つため文字盤はブラックのワントーンで統一されています


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ブライトリングのクロノマットは写真右のパンダ文字盤を含めツートーンのダイヤルで幅広いバリエーションを用意しています



クロノグラフの分類法その②
ツーカウンター or スリーカウンター


例外はありますが、一般的にはツーカウンターは30分までを、スリーカウンターは12時間までを計測することができるものが多いです
デザイン上はツーカウンターのほうがクラシックかつドレッシーで、スリーカウンターは機能重視の実用クロノグラフと言えます


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タグホイヤーのカレラはスリーカウンターの代表作です
文字盤外周のタキメーターと相まってスポーティーなスタイルが強まります


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ブライトリングの今年の新作、プレミエヘリテージはクラシックなツーカウンター
ピスタチオカラーの文字盤はトレンドのグリーンをレトロなスタイルに解釈したものです


クロノグラフの分類法その③
手巻き or 自動巻き


当然自動巻きのほうが実用性が高いですが、趣味性となると現代では希少なこともあって手巻きに軍配が上がります
特にシースルーバックから覗く手巻きクロノグラフのムーブメントは、機能美や仕上げを楽しめるという点で機械式時計の魅力を味わうのにうってつけです


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数十万円台という価格帯で生産されている手巻きクロノグラフは現在では種類が少なく、その中で代名詞的存在と言えるのがオメガのスピードマスター〝ムーンウォッチ〟です
裏蓋からはレバー類が複雑に噛み合ったムーブメントが鑑賞できます


以上ごく簡単ですがクロノグラフの比べるときのポイントをご案内しました

今年も様々な新作クロノグラフが各メーカーより発表されており今から入荷が楽しみですが、入荷の際はこのブログでも紹介していきますので楽しみにお待ち下さいね