TOMPKINSブログ

時計選びのヒント「め」

TOMPKINS 水戸

いよいよ本日から9月となりました

水戸近辺は肌寒く感じられるくらいで、徐々に秋の足音も聞こえてきています


さて、今回の時計選びのヒント「め」のキーワードは

“ メッシュブレスレット ” です



以前の時計選びのヒント「へ」の回で取り上げたとおり、腕時計にどのようなベルトが装着されているかはルックスと実用度のどちらの面においても非常に大きなポイントとなります

様々なベルトの中でも最も人気のあるメタルブレスレットですが、特に異彩を放つタイプが今回紹介するメッシュブレスレットでしょう

19世紀にはイタリアのミラノで製造されていたことからミラネーゼブレスレットとも呼ばれることもあるメッシュブレスレットは、1950年代には数多くの時計に用いられ一般的なものとなっていったようです



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BREITLINGのスーパーオーシャンヘリテージは現代にメッシュブレスレットを復活させた最大の功労者と言えます
1957年のオリジナルモデルに範を取ったメッシュブレスレットには46mmという巨大な時計本体に合わせてしっかりと厚みを持たせることが必要でしたが、その厚みがかえってメッシュブレスレットの古くさいイメージを払拭することにつながりました
2007年にこのモデルが発表されて以降、メッシュブレスレットはお洒落な時計ベルトとしてその他ブランドにも再び広まっていくこととなります



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2011年にモデルチェンジした際に新たにミラネーゼ・メッシュブレスレットもバリエーションに加わったIWCのポートフィノ
"イタリアの地中海式ライフスタイル" のコンセプトの下、ブレスレット以外にもイタリア・サントーニ社製の手染めレザーストラップを採用するなどしてエレガントな世界観を明確に打ち出しました
その結果、それまではデザインだけでなくブランド内での存在感も控えめだったポートフィノが、今ではIWCでも非常に人気あるシリーズのひとつへと成長しています


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最近の例としては昨年発表されたばかりのオメガのシーマスター007エディションが挙げられます
チタニウム製ということもあってメッシュブレスレットとしてはやや珍しいマットな質感が特徴ですね
メッシュブレスレットは通常のメタルブレスレットと比べてしなやかで着け心地に優れますが、この時計はしなやかであることに加えて軽量でもあり、スポーツウォッチとしては長時間着用していても疲れを感じさせないでしょう


今では価格帯を問わず幅広く腕時計に用いられているメッシュブレスレット
独特なつくりでクセがないわけではありませんが、それだけに一度実物を手にとって試着してみることで発見があるブレスレットとも言えます
今回紹介した時計たちも三者三様でしたので、ご興味をお持ちの方は是非店頭で比べてみて下さいね