リューズプロテクターを比べよう

こんにちは、TOMPKINS水戸の大橋です
このところは初夏のような陽気だったり、夜の冷え込みがあったりとなかなか服装に困る日が多いですね
さて、今日お話するのはパネライをお客様にご案内しているときによく話題になることのひとつ
ルミノールとルミノール1950の違い
についてです
おおまかには直線的なラインのルミノールに対して曲線的なラインのルミノール1950という捉え方になるのですが、今回はパネライのオリジナリティそのものと言っても過言ではない、
リューズプロテクター
にフォーカスを当てて見たいと思います
まずは両ルミノールを正面からご覧いただきます
右がルミノール、左がルミノール1950ですが、この距離と角度では相当な"パネリスティ" でなければ見分けることは難しいでしょう
ググッと寄って近くから比べてみましょう
大きな違いはルミノール1950のリューズプロテクターには、特許取得を意味する"REG.T.M."の文字が刻印されている点ですが、さらに細かく見るとレバーがより厚く削り出されていることも分かりますね
続いてサイドビューもチェックしてみましょう
少し分かりづらいですが、 上のルミノール1950のリューズプロテクターは裏蓋に対して平行に削り出されているのに対して、下のルミノールのリューズプロテクターは裏蓋側は平行ですが文字盤側はケース本体のカーブに合わせて山なりに削り出されています
さらにリューズプロテクターを6時側から見てみるとケース外側から本体方向に向かって傾斜する凝った形状になっています
外側を厚くするのはリューズそのものを衝撃から守る為でしょうし、内側を薄くするのは手巻きしやすくする為だと思われますが、シンプルながらよく考えられたフォルムと言えますね
こちらは同じ角度から見たルミノール1950ですが、ルミノールのリューズプロテクターよりは薄く仕立てられていて、リューズ自体も一回り小さいことが分かります
パネライの商品構成上はルミノール1950の方に高額なものが多いので、ルミノールはそこまで手間隙をかけていないのではないかと思われがちです
しかし実際はリューズプロテクターの形状を見ての通りシンプルながら計算されたデザインが与えられていて、1950ケースとは違った素朴な魅力を感じさせる時計に仕上がっています
当然ルミノール1950は柔らかい曲線の多い、立体感あるケースでより高級感を意識させる形状をしていますから見栄えはとっても良いです
今回はリューズプロテクターで比較してみましたが、それ以外にもふたつのルミノールにはいくつか違いがあるので是非店頭で実物を比べてみて下さい