TOMPKINSブログ

時計を比べよう その2

TOMPKINS 水戸
皆さんこんにちは、TOMPKINS水戸の大橋です

本日でゴールデンウィークは最終日、連日天候もよく行楽に出掛けるなど有意義に過ごされた方も多いと思います

連休最後にTOMPKINSで素敵なものを見て、触って、気に入ったら持ち帰ってしまう(!)というのも最高の連休締め括りかもしれません


さて、今日は時計を比べよう第2弾として、"針"を比べてみます

基本の時分針、秒針に加えてクロノグラフやGMTなどの付加機能の表示に使われる針ですが、時計によってそのデザインやつくりは様々で好みが分かれるポイントですね

基本的には針が細ければ時計のキャラクターは上品で繊細になりますし、反対に針が太くなると無骨な雰囲気です

また、針の本数にも時計の印象は左右されます。
秒針なしのいわゆる2針が一番ドレッシーですがそこに秒針が増えると実用時計に、さらにクロノグラフなどの針が増えていくと時計はカジュアルになっていきます

以上を踏まえたうえで針が「見もの」の時計を紹介します



その① Cartier ロンド ソロ

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2針で白い文字盤、薄型のケースに黒いワニ革というお手本のようなフォーマルウォッチです
青い針はブルースチールといって本来は鉄を焼くことで針の錆を防ぐ方法として考えられたものですが、凜とした深い青が白い文字盤を引き締めてくれています

また、こういった薄型ドレスウォッチならではの見せ場として針の取り付け位置の高さもポイントでしょう
文字盤を這うように針を低く取り付けることは気を使う作業ですが、それによってさらなる薄さを実現するのがドレスウォッチづくりの王道と言えます



その② OMEGA シーマスター ダイバー300m

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1993年の誕生から細部をリニューアルしながら現在まで継続して生産され続けているロングセラーのダイバーズウォッチです
20年以上作るだけあってデザインやサイズ、中身のムーブメントなどトータルバランスは絶妙で、カジュアルな見た目とは裏腹にかなり熟成が進んでいます

ダイバーズウォッチですから針は当然夜光塗料のスーパールミノバ付きです
夜光塗料を塗った太い針はスポーツウォッチによく見られるものですが、このモデルの針は太めでもスケルトン加工されているので時刻の見やすさと針のデザイン性が両立しています



その③ IWC ポルトギーゼ クロノグラフ

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こちらも10年以上デザインの変更なく作られているIWCの顔とも言えるモデルです
ケース径40.9mmの小さくない時計ですが敢えて細身の針を合わせることで文字盤上の空白を強調し、カジュアルになりがちなクロノグラフとしては例外的にドレッシーな佇まいを得ています

中央に留められた糸のような細さのクロノグラフ針や小さいながらもふっくらと立体感を持たせたスモールセコンドなど、派手さはないですがこだわりが感じられる針ですね


時計の構成要素の中でも表から常に動き続けて見えるのは針だけです
今日紹介した以外にも本当に数多くの針の種類が存在しますから、時計を比べるときは針もじっくり観察してみてください