時計選びのヒント「き」

世間的にはお盆休みの本日、水戸近辺はあいにくの空模様でした
TOMPKINSはお盆期間も休みなく営業しておりますので、 次の時計の候補を探しに是非お立ち寄り下さい

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さて、今回の時計選びのヒント「き」に選んだキーワードは
“ 逆回転防止ベゼル ” です
念のため解説すると、潜水時の経過時間を測るために備えられたパーツで、ダイバーズウォッチに不可欠の機能となるのが逆回転防止ベゼルです

計測中の不用意な事故を防ぐために反時計回りにしか回転しないように作られているため、そのような名前で呼ばれています


分針の先にベゼルの夜光付きマーカーを合わせればセッティング完了。このパネライの場合はセッティング後15分間は1分刻みで経過時間を確認することができます

ダイバーズウォッチと言えば色々なカテゴリーのある腕時計の中でも有名で人気のあるもののひとつですが、各社から数多くのモデルが作られており、時計によって逆回転防止ベゼルの仕様も様々です
そこで今回はダイバーズウォッチのキャラクターを決めると言っても過言でない、逆回転防止ベゼルのバリエーションを振り返ってみようと思います

その①:アルミニウム製ベゼル
回転ベゼルに用いられる素材として最も歴史が長く一般的なものでしたが、最近は製造コストが下がってきているセラミック素材への置き換わりが進んでいます

様々なカラーで着色できる点が特徴であり、ヴィンテージテイストを追求する場合には敢えて最新のモデルに使用される例もあります


オメガのシーマスター007エディションは夜光のオレンジ色やドーム型サファイアクリスタルと合わせて敢えてアルミニウムのベゼルを組み合わせることで、ヴィンテージの雰囲気を強調しています
その②:セラミック製ベゼル
前述のアルミニウムと比べて耐傷性に優れ、紫外線などでの退色もしない理想的な素材です

2000年代中頃から高額品に採用され始めた新しい素材ですが、現在では数万円台のモデルにも見られるようになりました

また、難しいとされた赤系統のセラミックパーツを開発するブランドも少数ながら存在するなど、カラーリングも徐々にバリエーションが増えています


10万円台からでもセラミック製のベゼル付きのモデルを探すことが可能なエドックス。
コストパフォーマンスに優れる時計が豊富にラインアップされています

その③:スティール(またはチタン)製ベゼル
カジュアルに見えるカラー付のベゼルに比べて、時計本体と同じシルバー色のベゼルはよりスマートに時計を見せることが可能です

ダイバーズウォッチとして見ることが多いのはヘアライン仕上げなどで艶を抑えたベゼルで、逆にポリッシュされた艶のあるベゼルはややレトロな印象になります


タグホイヤーのアクアレーサーにはスチール製ベゼルのバリエーションも存在します

定番のダイバーズウォッチですがベゼルをシルバーにしたことで都会的な雰囲気も感じられます

その④:その他素材のベゼル
上記以外にも時計をゴージャスな雰囲気に変えるゴールドや、経年変化を楽しんでいただくブロンズなど、種類は多くありませんが特殊な素材が用いられる場合もあります


ブライトリングのクロノマットには18金ローズゴールドベゼルのタイプも存在します
大人の色気が加わったダンディなスポーツウォッチですね

番外編:インナーベゼル方式
通常の回転ベゼルと違って、文字盤の外周部に回転するパーツを内蔵したタイプも少数存在します

回転する部分は文字盤と同化して見えるため、ダイバーズウォッチの中では最も洗練された印象で着用していただけます


IWCアクアタイマーはインナーベゼルを採用する時計業界でもやや珍しいシリーズです
外側のベゼルを回転させると文字盤外周のリングが連動して計測時間の設定が可能となります

上記のようにひとくちに逆回転防止ベゼルと言っても、選ぶタイプによって機能的にもルックス的にも随分と印象が変わっていきそうですね

この季節は誰もが一本欲しくなるダイバーズウォッチですから、是非逆回転防止ベゼルの仕様にも注目して好みの一本を選んでみて下さい
