時計選びのヒント「す」

昨年の9月から連載を続けている時計選びのヒントも遂に最後のひと文字になりました
無事最後まで辿り着けたのは、このブログをご覧いただいている皆様に励ましの声をいただいたからに他なりません
この場を借りてお礼を申し上げます
締めくくりとなる47文字目の「す」に選んだキーワードは
“ スケルトン ” です
昔ながらの機械式時計が今でも世界中の人々を惹きつけているその理由は、職人によって組み上げられた精緻なムーブメントがまるで心臓が鼓動を打つように動いているからでしょう
腕時計の裏蓋にガラスをはめ込んでムーブメントを鑑賞できるようにした、いわゆる “ 裏スケ ” は多くのブランドで製造されていますが、今回はそれ以上にメカニカルな魅力が強調されているスケルトン文字盤の時計をご紹介していきます
スケルトン文字盤その①
EDOX
デルフィン メカノ
品番:85303-357GN-NGN
現在のエドックスで一番古い歴史をもつシリーズがデルフィンですが、ブランドロゴのモチーフにも採用されている砂時計をイメージさせるスケルトン加工を文字盤に施したモデルは2020年から製造を開始しています
文字盤の5時付近の奥には動力のゼンマイが確認でき、リューズを巻き上げていくとゼンマイに力が蓄えられていく様子がご覧いただける、メカニカルな魅力あふれるスポーツウォッチです
スケルトン文字盤その②
TAG HEUER
カレラ ホイヤー02
品番:CBG2A10.BA0654
様々なレーシングクロノグラフをラインアップしているカレラシリーズでは、ボンネットを開けて見えるエンジンルームさながらにムーブメントが楽しめるスケルトンモデルも高い人気を誇ります
搭載されるホイヤー02はパワーリザーブ80時間という最新スペックのムーブメントで、透けていることを活かしたアイデアで備えられたデイト表示はスケルトンモデルでは珍しい仕様でしょう
以上、スケルトン文字盤を持った時計の中から近年人気の高いスポーツウォッチテイストの強いものをご紹介しました
スケルトン文字盤は一般的な文字盤と比べるとやや視認性が劣る傾向があるので、万人にお勧めできる時計ではありません
しかしながらスマートウォッチなどの液晶文字盤の時計も増えている現在にあっては、時計を眺める度に文字盤の奥に納められたムーブメントの動きを楽しめる点で最も人目を引く、趣味性の高い腕時計と言えます
見ていると吸い込まれそうになるスケルトン文字盤を是非TOMPKINSでご覧ください
一年あまりをかけてご案内した時計選びのヒントはいかがでしたか?
様々な角度から時計を見てまいりましたが、今までご紹介した内容のほんの少しでも皆様が時計を選ぶ際の参考にしていただけたら幸いです
知れば知るほど奥の深い時計の世界についてはこれからも紹介を続けていきますので、是非これからもTOMPKINS水戸のブログをお楽しみ下さい